[マッチレポート]日本は初戦フランスに勝利し白星スタート(2021/05/30):Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川
5月30日(日)に東京都品川区で「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川」が開幕しました。パラリンピック前、最後の国際大会であり、ブラインドサッカー男子日本代表にとっては約1年半ぶりの国際試合です。日本は初戦でフランスに1-0で勝利し、白星スタートとなりました。
試合は開始早々、田中章仁選手からパスを受けたキャプテンの川村怜選手が左サイドからドリブルで攻め寄り、ゴール右隅への鋭いシュートで先制点を奪いました。その後は攻守を繰り返し、前半フランスの10番フレデリック・ヴィルル選手に攻め込まれた場面では、GK佐藤大介選手の好セーブでゴールを阻みました。
後半はフランスに攻め込まれ苦しい時間帯がつづきますが、日本は連携のとれた守備で得点を許さず、積極的にカウンターを狙います。その後も激しい攻防となりますが、日本は最後まで集中して1点を守り切り、初戦を勝利で飾りました。
5月30日はタイ(世界ランク13位)とスペイン(世界ランク3位)の試合も行われ、3-2でタイが勝利しました。日本の次戦は5月31日、スペインに勝利したタイとの対戦です。
本大会は5カ国で総当たり戦を行い、1位から5位までの順位が決まった後、総当たり戦の1位と2位で決勝戦、3位と4位で3位決定戦を行い、最終順位を決定します。無観客での開催ですが、全試合が日本ブラインドサッカー協会によりYouTubeライブ配信されています(配信URL:https://bit.ly/3ouOnlo)。
試合後コメント
日本代表・高田 敏志監督
どの試合も負けるつもりはないが、今回約1年半ぶりに試合ができたので、とにかく勝ちたいと思っていた。海外のチームとはしばらく対戦していないので、相手との距離感が日本人選手同士とは異なり、慣れていかないと難しい部分があった。距離感がフィットしないままだったことは課題だが、明日以降は改善されると思う。
ある程度飛ばしていこうとは考えていたが、相手チームのウォーミングアップの状況を見て、立ち上がりから仕掛けようとプランを変え、上手く入ることができた。その後相手チームが慣れてきた時に苦労したが、後半はある程度ブロックを下げて相手が出てきた裏を狙い、黒田選手や川村選手のカウンターからチャンスがあった。戦い方としてはプラン通りだった。
決勝に行くことを目標にしているので、泥臭くても勝点3を取れたことはよかったと思う。
日本代表・川村 怜主将
立ち上がりかなり早い段階で得点ができて非常によかったと思う。立ち上がりはチームとしてシンプルにボールをまわしていこうと話していた。(得点シーンの)あのエリアでスペースが生まれるということは事前の分析情報で分かっていた。いい形で味方からパスが来て自分の得意とする形で点が獲れたので、理想的なゴールだったと思う。
どんな大会でも初戦は緊張感があり、どのチームも勝ち点3を獲りにくるので、その中でしっかり勝ち切れたことは次に繋がると思う。
フランス代表・トゥサン・アクポエ監督
日本チームは非常に早い時間に得点をあげた。我々は色々テストをして巻き返そうとしたが、日本チームが素晴らしかったとしか言いようがない。
我々もフランスでできる限りの準備をしてきた。今大会に関しては、例えば今日も交代選手を使わず選手の動きを見るなどした通り、色々と試し、パラリンピックの準備をするということを考えて臨んでる。
今日は日本が勝ったが、我々が強いチームと当たってしまったということ。明日はまた違う力を見せることができると思う。
試合結果
◯日本1 – 0(前半1-0)フランス●
■得点:
■スターティングメンバー:
GK1 佐藤 大介
FP3 佐々木 ロベルト泉
FP10 川村 怜
FP7 田中 章仁
FP11 黒田 智成
監督 高田 敏志
ガイド 中川 英治
【フランス】
GK1 ジェレミー・ソフィソー
FP5 アキム・アレズキ
FP8 イヴァン・ウアンジ
FP10 フレデリック・ヴィルル
FP13 アハメド・ティディアン・ジャキテ
監督 トゥサン・アクポエ
ガイド ヤニック・ル・コルヴェ
ハイライト映像 by日本ブラインドサッカー協会
「Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川」全体の結果は以下のページよりご覧ください。全試合の結果、得点者、スターティングメンバーを随時更新しております。