[メディアリリース] JFAとJIFFが連携し、障がい者の指導者および審判講習受講環境を整備 2018年度(初年度)集計/JIFF手話通訳費用補助制度を3地域6事業で活用
一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(東京都文京区・会長 北澤豪/JIFF)は、公益財団法人日本サッカー協会(東京都文京区・会長 田嶋幸三/JFA)と連携し、JFAまたは47都道府県サッカー協会が主催するサッカー・フットサルの指導者講習会および審判講習会へ聴覚障がい者が参加しやすいよう、講習会主催者に対して手話通訳費用を補助する制度を設け運用してきました。そして、このほど2018年度(制度策定初年度)分の集計を終え、東京都・北海道・愛知県の3地域のサッカー協会が制度を活用し合計6つの講習会を行いましたのでご報告します。
これまで、聴覚障がい者が講習会等に参加するには、主催者は予算的な問題で手話通訳者を手配することが難しく、参加を断念するか、自ら手話通訳者を手配するか、手話通訳者なしで参加する状況でした。ライセンス獲得を目指す聴覚障がい者の経済的負担を取り除き、誰もが同様に講習会へ参加できるよう、JIFFでは2018年6月から本制度の運用を開始しました。
2018年度は、JFA公認B級コーチ養成講習会1件、JFA公認C級コーチ養成講習会2件、JFA公認サッカー4級審判講習会1件、コーチングセミナー1件で活用されました。
本制度は、障がい者のスポーツ参加を応援する方々からの寄付で一部資金がまかなわれ、運用されています。インターネット上(Yahoo!ネット募金 https://donation.yahoo.co.jp/detail/5176001/ )で寄付を募っており、2018年度は686名から、25万5,672円の寄付をいただきました。皆さまからのご支援に、厚く御礼申し上げます。
JIFFは、今後もJFAと連携し、障がい者の指導者講習環境の整備を行い、強化・普及を推進するとともに、障がいの有無に関わらず誰もがスポーツの価値を享受し、一人ひとりの個性が尊重される共生社会の実現に貢献していきます。
JIFF手話通訳費用補助制度 2018年度実績
*AIFA=愛知県サッカー協会
制度活用者の声
植松 隼人 さん
(東京都・ろう者サッカー男子日本代表監督/聴覚障がい/JFA公認B級コーチ)
これまでは、自分で情報をひろいながら追いとても大変な思いをしていましたが、手話通訳とUDトーク(情報保障システム)の導入で鮮明に情報が入ってくるようになり、落ち着いて受講することができました。今回の補助金制度が、聴覚障がいのある人達が指導者資格や審判員資格の受講をしようという働きかけのきっかけとなり、とても大きな一歩だと感じています。今後は、主催者側でいつでも受講可能な準備が整っていくようになると大変嬉しいですし、情報保障の必要性をフットボールから発信していき、他のデフスポーツにも良い影響を与えることを期待しています。
日本障がい者サッカー連盟(JIFF)について
「広くサッカーを通じて、障がいの有無に関わらず、誰もがスポーツの価値を享受し、一人ひとりの個性が尊重される活力ある共生社会の創造に貢献すること」を理念に掲げ、7つの障がい者サッカー団体*をサポートする中間支援組織です。公益財団法人日本サッカー協会の関連団体として2016年4月に設立され、組織基盤強化、コミュニケーション推進、フットボール連携等の活動を行っています。
*7つの障がい者サッカー団体=日本アンプティサッカー協会、日本CPサッカー協会、日本ソーシャルフットボール協会、日本知的障がい者サッカー連盟、日本電動車椅子サッカー協会、日本ブラインドサッカー協会、日本ろう者サッカー協会
お問い合わせ
一般社団法人 日本障がい者サッカー連盟 事務局
〒113-8311 東京都文京区サッカー通りJFAハウス
TEL 03-3818-2030 / FAX 03-3830-1814
MAIL jiff_info@jfa.or.jp / 公式サイト http://www.jiff.football
以上