ソーシャルフットボール
精神障がい 特定非営利活動法人日本ソーシャルフットボール協会どんなサッカー?
精神障がいを抱えた人のフットサル
他の障がいと比べ、精神障がい者のスポーツ参加率は極めて低く、その内容もレクリエーションの範囲にとどまっていました。病気になったことから自分に自信が持てない、自分には価値がないと思ってしまう人も多くいます。そこでフットボールを通じて自信を持ち、仲間を持った人がモデルケースとなり、「自分にもできるかも」と思ってもらえるような好循環が拡げていきたい。そんな想いを持って、協会を設立しました。
「ソーシャルフットボール」の名称は、イタリアで行われているcalciosociale(英訳 social football)に由来します。年齢・性別・人種・貧困・家庭環境・障がいなど、あらゆる違いを超えて社会連帯を目指したフットボールムーブメントです。2011年に日本の精神障がい者フットサルチームが初の海外遠征をした際にcalciosocialeに触れ、その理念に敬意を表して協会名としました。現在はルールを一部修正したフットサルとして、各地で普及が進んでいます。
どんなルール?
2)精神疾患/精神障がいのため医療機関で継続的に治療を受けている人
3)WHOの国際診断基準「ICD-10精神および行動の障害」のうち、F2 またはF3に該当する者を中心とするが、他の精神疾患 / 精神障がいも妨げない
4)毎年4月1日現在、13 歳以上の精神障がい者で、以下㋐~㋒のいずれかを提示できる人
㋐ 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(昭和25年法律第123号)第45条の規定により、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた人
㋑ 障害者自立支援法の自立支援医療制度を利用している人
㋒ 精神科を継続的に受診しており、主治医より通院証明書の発行が得られる人
More DATA(2019年3月集計)
ライセンス制度
ライセンス制度
登録制度
主な大会
2013年10月に、ここ日本で第1回精神障がい者スポーツ国際シンポジウム・会議が開催され、日本を含む、精神障がい者スポーツを推進する世界8カ国が一堂に会しました。参加国を対象にした調査結果によれば、8か国すべてにおいて実施されたスポーツはサッカー(フットボール)でした。このため、精神障がい者スポーツの国際化のモデルとしてサッカー(フットボール)を推進し、国際親善大会の開催に向け、各国がそれぞれ努力することで合意し、精神障がい者スポーツの国際化が始まりつつあります。
2016年2月26~28日、大阪にて、第1回ソーシャルフットボール国際大会が開催されました。日本・イタリア・ペルーの代表チームと大阪選抜の4チームが出場し、日本代表が初代チャンピオンに輝きました。
- Dream World Cup
「こころの病」に対するフットボールを用いた本格的な取り組みは、精神障がい者のフットサル大会という形で、2007年に大阪から始まりました。大阪での取り組みはたちまち全国に波及し、各地域のJリーグ加盟チームや地域のスポーツ団体などの協力を得ながら、精神疾患/精神障がいのある人々を対象とした種々のフットサルイベントが開催されるようになりました。精神医療機関や障がい者支援施設に拠点を置くチームだけではなく、医療機関や施設に関係なく地域単位で構成されたクラブチームなど、さまざまな形で活動が広がり、精神疾患/精神障がいのある人々を中心に構成されるチーム数は、全国で160を超えるに至っています。
- 全国大会
- 地域選抜選手権
- その他地域大会:北海道チャンピオンズカップ・IF リーグ・ソーシャルフットボールサポーターズカップ・道東フットサル交流会(北海道)・カラーズカップ・津軽地域精神障がい者フットサル交流会(青森)・レガーメカップ(岩手)・東北北海道大会・千葉コルツァカップ(千葉)・Sリーグ(埼玉)・横浜FCヨコハマぽるとカップ(神奈川)・関東大会・ガンバ大阪スカンビオカップ(大阪)・関西大会、伏見龍馬カップ(京都)・九州・四国スカンビオカップ など