
世界自閉症啓発デーイベント開催〜まぜこぜウォーキングフットボール〜

一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)は、4月2日(水)に東京都新宿区にある国立競技場で、自閉症や発達障がいをはじめ障がいの有無や種別に関係なく一緒にサッカーを楽しむ「世界自閉症啓発デーイベント〜まぜこぜウォーキングフットボール〜」を開催しました。
このイベントは、4月2日の「世界自閉症啓発デー」にあわせて、自閉症のみならず障がいや難病のある方やLGBTなど、多様な人たちと共に「まぜこぜ」で楽しむ機会づくりとして毎年国内で開催されている『WarmBlueキャンペーン』の一環として実施しており、JIFFは本キャンペーンに設立初年度の2016年から10年連続で参加しています。
今年は、同日に同会場で開催のデフサッカー男子日本代表とクリアソン新宿によるエキシビションマッチに合わせ、試合前のイベントとして、国立競技場で実施しました。本イベントを通じて「世界自閉症啓発デー」の啓発を図ると同時に、デフサッカー男子日本代表のエキシビションマッチを、障がい者サッカーファミリー全体で応援しました。
イベントでは、ボランティア兼参加者30名にご協力いただき、受付や各種準備作業、会場をブルーで彩る装飾や参加者のサポートなど、国立競技場で初の世界自閉症啓発デーイベントを一緒に作り上げました。
当日は、自閉症・発達障がいのある方を含めさまざまな参加者が、「世界自閉症啓発デー」のシンボルカラーである「青」を身につけて集まり、スタッフ・参加者あわせて120名が「まぜこぜウォーキングフットボール」「ブルーフラッグづくり」「キフティング」などを楽しみました。
まぜこぜウォーキングフットボール
今年は、障がいの有無や年齢、性別も多様なメンバーで8チームに分かれ、参加者同士が楽しみながらウォーキングフットボールを行いました。ゴール後には、チームごとに決めた様々なゴールパフォーマンスが見られ、参加者の素敵な笑顔がたくさん弾けました。
ブルーフラッグづくり
東京藝術大学・日比野克彦先生のチームによる下絵に、参加者みんなでさまざまなイラストや文字を加えながら青いフラッグ(ブルーフラッグ)を完成させました。ひとつのものをみんなでつくり上げることで、より一体感が生まれました。この日完成したブルーフラッグは、その後に開催されたデフサッカー日本代表のエキシビションマッチでも掲出をされました。
キフティング
キフティング(リフティングの回数×10円を寄付する企画)では、ウォーキングフットボールの試合の合間に、多くの方にチャレンジしていただき12,895円が集まりました。寄付金は特定非営利活動法人東京都自閉症協会に全額寄付いたします。
センサリールーム
東京藝術大学のご協力のもと、エキシビションマッチ「JAPAN FOOTBALL LIVE 2025 デフサッカー男子日本代表 vs クリアソン新宿」(19時キックオフ)の試合において、発達障がいや、自閉症、感覚過敏のあるのお子様も安心して観戦ができるようセンサリールーム(※1)を2部屋設置し、より楽しめるサッカー観戦環境の提供を行いました。
日頃、通常の観客席での観戦が難しいお子様が、センサリールームでボールや選手の行方に興奮しながら試合観戦を楽しんでいる姿が見られました。また、デフサッカーで工夫されているルールとして、フラッグを持った審判がいることに皆さん驚かれながら、障がい者サッカーやデフサッカーについて深く知ってもらうことのできる機会となりました。
(※1)センサリールームとは
明るすぎない照度と、大きな音や声などの大音量を遮る遮音が施され、人混みや周囲の視線を避けた安心できる部屋で、防音ガラス越しにサッカー観戦や映画などを楽しめることを目的とした部屋。
JIFFはこのようなインクルーシブな活動づくり・仲間づくりを通じて、これからも「サッカーを通じた共生社会づくり」に取り組んで参ります。
以上