REPORT

ブラインドサッカー男子日本代表の集合写真

IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2023

日本代表
2023.05.27

2023年5月23日(火)~27日(土)にわたり、ブラジル・サンパウロで「IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2023」が開催されました。日本はブラジル、イングランド、チリとの予選グループリーグを2位で通過すると、準決勝で世界ランク1位のアルゼンチン代表に対し初勝利をあげ、決勝進出を決めました。決勝戦ではパラリンピック5連覇中で今大会開催国のブラジル代表に0-2で敗れ、準優勝となりました。

最終結果

優勝:ブラジル/準優勝:日本/3位:アルゼンチン/4位:フランス
5位:タイ/6位:チリ/7位:イングランド/8位:イタリア

・フェアプレー賞:チリ代表
・ベストGK賞:Dylan Malpas(背番号1・イングランド)
・得点王:Raimundo Nonato Alves Mendes(背番号8・ブラジル)

試合結果

決勝戦

日本 0–2 ブラジル日本のスタメン:川村怜、佐々木ロベルト泉、後藤将起、平林太一、佐藤大介得点者:Raimundo Nonato Alves Mendes(背番号8・ブラジル)第1ピリオド4分    Tiago Da Silva(背番号9・ブラジル)第2ピリオド15分試合映像:https://www.youtube.com/live/QM9KpYkfbys?feature=share

3位決定戦

アルゼンチン 1-0 フランス
得点者:Maximiliano Espinillo(背番号15・アルゼンチン)第1ピリオド1分
試合映像:https://www.youtube.com/live/vu_ZPAzrljc?feature=share

準決勝、順位決定戦結果

イタリア 0-1 イングランド(7位決定戦)得点者:Amjid Eesa(背番号10・イングランド)第1ピリオド10分試合映像:https://www.youtube.com/live/UUIUnlB6osk?feature=shareタイ  1-1(PK2-0) チリ(5位決定戦)得点者:Panyawut Kupan(背番号7・タイ)第1ピリオド7分    Victor Silva(背番号10・チリ)第1ピリオド11分試合映像:https://www.youtube.com/live/IjVvHzb0q7E?feature=shareアルゼンチン 2-2(PK1-2) 日本日本のスタメン:川村怜、佐々木ロベルト泉、後藤将起、平林太一、佐藤大介得点者:Maximiliano Espinillo(背番号15・アルゼンチン)第1ピリオド4分    平林太一(背番号6・日本)第1ピリオド8分    Ezequiel Fernandes(背番号8・アルゼンチン)第2ピリオド1分    川村怜(背番号10・日本)第2ピリオド12分試合映像:https://www.youtube.com/live/u0Z3WM_ry9A?feature=shareブラジル 4-1 フランス(準決勝②)得点者:Jardiel Vieila Soares(背番号11・ブラジル)第1ピリオド10分    Hakim Arezki(背番号5・フランス)第1ピリオド13分    Raimundo Nonato Alves Mendes(背番号8・ブラジル)第1ピリオド14分    Cassio Lopes Dos Reis(背番号5・ブラジル)第1ピリオド15分    Maicon Junior Dos Santos Mendes(背番号4・ブラジル)第2ピリオド13分試合映像:https://www.youtube.com/live/NgEWDlo1Gko?feature=share

グループリーグ結果

ブラインドサッカー男子日本代表は、予選グループリーグB 2位で準決勝進出を決めました。
日本の準決勝の対戦相手は、グループA首位通過のアルゼンチン代表です。

 

●1試合目結果

チリ 1-1 イングランド(グループB)得点者:Victor Silva(背番号10・チリ)、Daniel English(背番号5・イングランド)ブラジル 3-0 日本(グループB)日本のスタメン:川村怜、佐々木ロベルト泉、鳥居健人、平林太一、佐藤大介得点者:Jardiel Vieila Soares(背番号11・ブラジル)、Raimundo Nonato Alves Mendes(背番号8・ブラジル)2得点タイ 0-0 アルゼンチン(グループA)イタリア 1-2 フランス(グループA)得点者:Hakim Arezki(背番号5・フランス)、Paul Iyobo(背番号7・イタリア)、Niang Babacar(背番号7・フランス)

 

2試合目結果

日本 0-0 チリ(グループB)日本のスタメン:川村怜、佐々木ロベルト泉、鳥居健人、平林太一、佐藤大介試合映像:https://www.youtube.com/live/X-ijzeyZSR0?feature=shareブラジル 2-0 イングランド(グループB)得点者:Raimundo Nonato Alves Mendes(背番号8・ブラジル)2得点試合映像:https://www.youtube.com/live/0QXjNyCXyQs?feature=shareフランス 0-3 アルゼンチン(グループA)得点者:Maximiliano Espinillo(背番号15・アルゼンチン)2得点、Froilan Padilla(背番号4・アルゼンチン)試合映像:https://www.youtube.com/live/LjYYmu6rAAI?feature=shareタイ 1-0 イタリア(グループA)得点者:Panyawut Kupan(背番号7・タイ)試合映像:https://www.youtube.com/live/6p6nXXfOIIc?feature=share

 

3試合目結果

イングランド 0-1 日本(グループB)日本のスタメン:川村怜、佐々木ロベルト泉、後藤将起、平林太一、佐藤大介得点者:川村怜(背番号10・日本)第2ピリオド15分試合映像:https://www.youtube.com/live/vylCm-DD8vQ?feature=shareブラジル 3–0 チリ(グループB)得点者:Raimundo Nonato Alves Mendes(背番号8・ブラジル)、Jardiel Vieila Soares(背番号11・ブラジル)、Cassio Lopes Dos Reis(背番号5・ブラジル)試合映像:https://www.youtube.com/live/2OsyE2ddu6A?feature=shareフランス 1-0 タイ(グループA)得点者:Niang Babacar(背番号7・フランス)試合映像:https://www.youtube.com/live/Bqre50Ap2fU?feature=shareイタリア 0-3 アルゼンチン(グループA)得点者:Matias Olivera(背番号3・アルゼンチン)2得点、Mario Rios(背番号11・アルゼンチン)試合映像:https://www.youtube.com/live/3tJDHGAXA7k?feature=share

 

監督・選手コメント

中川英治 監督

グループリーグは、初戦でフィジカルやプレーのテンポ、テクニカルという面において、最も強度の高いブラジルと対戦できたので、その後の2戦目、3戦目と、非常にやりやすさはありました。2戦目に勝ち点1しか取れなかったので、3戦目に絶対に勝利が必要となったシチュエーションは、8月の世界選手権のグループリーグ突破のシミュレーションにはなったと思います。また今大会は室内の会場で、音の反響など適応に難しさはありましたが、慣れない環境の中でもどう戦っていくか、どんなパフォーマンスが出せるか、選手の評価を改めてできたことは収穫でした。
準決勝で対戦したアルゼンチンは、世界ランク1位で日本はこれまで勝利したことがなく、強度の高いチームだということは事前に分かっていました。これまでの対戦では受け身のゲームでしたが、今回は自分たちが相手を変化させる取り組みを出来たことが良かったです。
決勝のブラジル戦は、責められる時間は長かったですが、戦術的に仕掛けられた部分もたくさんありました。以前は歯が立たないと思うこともありましたが、仕掛けて自分たちの時間を作り出すことも出きました。結果的には0-2で敗戦したが、最後の失点は仕掛けていっての結果で、実質0-1だったと思うと、最後に責め切れるかが自分たちの課題でした。
ブラジル、アルゼンチンも手の届くところにいると考えていて、そういった意味では、日本代表チームとして成長してきていると感じました。8月の世界選手権に向けて、ブラジル、アルゼンチンも更に成長してくると思うので、自分たちも成長スピードを高め、準備していきたいです。
最後に、日々ご支援いただいている皆さん、いつもありがとうございます。皆さんのおかげで、今大会を通じて、世界選手権に向けていい準備ができました。引き続き応援よろしくお願いいたします。

川村怜 選手(主将/パペレシアル品川)

今大会5試合中4試合が南米の強豪国、特にブラジルとは2試合戦うことができ、とても良い強化の機会となりました。
予選グループリーグ最終戦のイングランド戦では、予選敗退の可能性もある追い込まれた状況の中で、最後まで諦めずに戦い切って、自分たちの実力を信じられたことが結果に繋がったと思いますし、そういった成功体験ができたことは、チームとしても非常に大きな経験となりました。また自身が残り1分で得点し、チームを勢い付けられたことは、準決勝の勝利にも繋がったと思います。
準決勝のアルゼンチン戦では、2度リードされ、2度追い付くことができ、チームとして成長を感じられました。また意図的に日本が攻撃も守備も戦術を実行できたことが、良い結果に繋がったと思います。自分たちが取り組んできたことに確信を持てました。今後はより精度と再現性を上げていきたいと思います。
決勝戦で戦ったブラジルは、東京パラの時は何もできなかった感覚がありましたが、今回はある程度手応えを感じられる戦いができ、ブラジルも日本に苦しんでいる時間もあったように感じました。世界トップレベルのチームでも、日本が取り組んでいることを実行すれば、世界でも戦える確信が持てた試合になりました。
一方、5試合を戦って、PK勝利を除いて勝利したのは1試合だけという結果については、厳しく受け止めています。8月の世界選手権で勝ち上がっていくためには、紙一重で勝敗が決まる試合が続くので、より危機感を感じました。もっと精度を上げながら、戦えるマインドと、勝ち切るチーム作りに取り組んで行きたいです。

 


大会概要

大会名:IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2023会場:Brazilian Paralympic Training Center(ブラジル・サンパウロ)
日程:2023年5月23日(火)〜27日(土)予選グループリーグ組み合わせ:グループA:アルゼンチン(世界ランキング1位)、タイ(同5位)、フランス(同8位)、イタリア(同16位)グループB:ブラジル(同2位)、日本(同4位)、イングランド(同12位)、チリ(同22位)日本代表メンバー:https://www.b-soccer.jp/news/21375-20230414

YouTubeライブ配信アカウント:
・IBSA(英語実況):https://www.youtube.com/@internationalblindsportsfe7490
・CBDV TV(ポルトガル語実況):https://www.youtube.com/@tvcbdv

 


詳細は日本ブラインドサッカー協会(JBFA)公式サイトよりご覧ください。

JBFA公式サイト最終日結果リリース
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